電子書籍のつくりかた

[6]EPUB作成サイト

なんとなく「ファイルをつくるならアプリ」と思い込んでしまいがちですが、EPUB制作でいま一番熱い戦いを繰り広げているのが、EPUB作成サイトです。
EPUB作成サイトには、以下のようなものがあります。

・BCCKS http://bccks.jp/
・パブー http://p.booklog.jp/
・forkN http://forkn.jp/

といっても、実際には「EPUBを作成するためだけのサイト」というわけではありません。本来は「電子書籍制作機能のある書籍販売サイト」なのです。
書籍販売サイトといっても、本屋さんに並んでいるような書籍を取り扱っているサイトではありません。個人が書いた本を並べているネット上限定の書店です。
こうした書店サイトには、もれなく電子書籍をつくめための機能が用意されています。
どれもネットのサイトですから、InternetExplorerなどブラウザ上で操作します。「本を作る」などのメニューをクリックすると、ワープロのような見た目になるので、そこに文章を入力していきます。
EPUBファイルにするには、できあがった本を出力してダウンロードする、という形になります。
電子書籍を読む・作る・売るが、ひとつのサイトで完結してまうという便利さが、こうしたサイトの魅力です。
実は、こうしたサイトはそれなりの歴史があって、あなどれない数の会員数を抱えています。KDPは、たしかにAmazonで販売できるという魅力はありますが、実際に売れるかどうかは別問題。むしろ埋もれる確率の方が高いでしょう。それなら、こうしたサイトで電子書籍を作って売る、というのも有力な選択肢となるのではないでしょうか。
こうしたサイトのサービスは、基本的には無料です。が、一部の機能は有料になることがあります。有料だからダメ、というわけではなくて、有料サービスに申し込むと、自社のサイトだけでなく、AmazonのKindleや楽天のkoboで販売できたりもするので、トータルでいうと、そんなにコストパフォーマンスが悪いわけでもありません。
結局のところ、「なにがしたいのか」をハッキリさせることが、まず大事だということです。その上で、各サイトの機能なりサービスなりを確認しておきましょう。
こうしたサイトを使ったほうが、自力でEPUBファイルをつくるより、いい結果が得られるかもしれません。

2013/06/28   admin
お問い合わせはこちらまで