電子書籍のつくりかた

[3]電子書籍がベストなの?

では実際に、EPUBファイルのつくりかたを……といきたいところですが、その前に。「電子書籍がベストな選択なのか?」という話をしておきたいと思います。
「電子書籍をつくりたい」というからには、なにかしらの目的があるのでしょう。単純に「書いたものを読んでもらいたい」かもしれませんし、「金儲けがしたい」とかもしれません。目的はなんでもいいのですが、「その目的の手段として、電子書籍はベストな選択なのか?」について、考えることは大切なことだと思います。

現代において、「書いたものを読んでもらう」手段は、書籍だけではありません。ブログはもちろんのこと、SNSもありますし、まだまだメールマガジンだって、捨てたものではありません。一時期より下火になったとはいえ、ケータイ小説もまだまだ健在です(将来性については、厳しいと言わざるを得ませんけど)。
「読まれやすさ」でいえば、ブログが断トツかもしれません。ついでSNSでしょうか。収入という側面からみると、ブログやメールマガジンは、簡単に有料化できますし、アフィリエイトによる広告収入も期待できます。
それに比べて電子書籍は、現時点ではそれほど利用者が多いとは言えません。ブログやメールマガジンは、インターネットに接続できればほぼ利用できます。インターネットを利用できて当然ですから、「すべての人が、読者になりうる可能性を秘めている」と言ってもいいかもしれません。しかし電子書籍は、そこまでの域に達していません。
たとえば、AmazonのKDPを使って電子書籍を売るにしても、すべての人がAmazonの会員ではありませんし、すべてのAmazon会員がKindleユーザーというわけでもありません(専用端末のKindleにしろ、アプリ版のKindleにしろ)。
最大手のAmazonですらその状況ですから、同業他社の環境は推して知るべし、です。
そう考えると、「電子書籍がベストな選択肢」という人は、意外と多くないんじゃないでしょうか。

それでも、電子書籍のメリットはあります。
購入したりダウンロードしたりするときは、インターネットに接続していなければいけませんが、読むだけならばインターネット環境を必要としないのは、ひとつのメリットです。
それから、電子書籍というのは、読むことに特化したインターフェースであることも重要です。ブログやメールマガジンは、どうしても、「本文以外のモノ」が存在します。それが広告収入を生み出すわけですから、良いとも悪いとも言い切れませんが、読書環境という側面から見れば、電子書籍ほど読書に没頭できるものはありません。
もうひとつ、電子書籍はある程度の量を持つのが大半なので、じっくり読むことができるのもメリットでしょう。ブログやメールマガジンは、どうしても細切れになりがちです。それに比べて、最初から最後までしっかり読める電子書籍というスタイルは、文章を読むには好ましいものとも言えるでしょう。

結局のところ、どれを選択するのかは、あなたの自由です。ですが、電子書籍が万能ではないことは、ちゃんと理解しておきましょう。

 

2013/06/22   admin
お問い合わせはこちらまで

※不在のこともあります。あらかじめご了承ください。


-----SNSページでも情報発信中!-----