電子書籍のつくりかた

[21]横書き用のスタイルシート

まずは、横書きのスタイルシートを見ていただきましょう。

 

@charset "utf-8";

p{
margin: 0;
}

 

……これだけ、です。
「それだけなら、いらないんじゃね?」という気もしますが、これが実は重要だったりするのです。
まず「p」について。
この「p」は、HTMLのタグです。HTMLでは、<p>と</p>に挟まれた間の文章を、ひとつの段落として認識します。
スタイルシートで、p{ … }と指定をすると、<p>から</p>で囲まれた部分を、すべてそのスタイルシートでの指定を適用します。これが、タグとスタイルシートの関係。
今回指定した「margin: 0;」というのは、「段落と段落の間隔を0にしなさい」という指示になります。
日本人からすると「そんなの必要なの?」と感じますが、英文では段落と段落の間が、一行空けるのが普通なのです。そのスタイルだと、日本人にとって違和感を感じるので、ここで「段落と段落の間隔を0にする」と指定してあげるわけです。
ほかにも、行間やフォントサイズなどの指定などもできるのですが、行間やフォントサイズを読む人が自由に変更できる「リフロー」という電子書籍の特徴を活かすためには、それらをスタイルシートで指定しない方がいいでしょう。
「読む人のことなんか知らないよ。自分がベストだと感じるものをつくるんだよ」という芸術家肌の人は、その限りではないかもしれませんが。

 

こうして作ったスタイルシートは、その別ファイルとして保存しておきましょう。テキストエディタにコピペして、名前をつけて保存が早いと思います。
名前は自由につけていいのですが…。「Style001.css」とか「Style-Yoko.css」など、わかりやすいものがいいと思います。

2013/07/13   admin
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